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2011年3月 7日 (月)

内部統制ワーキンググループ報告書

日本取締役協会の内部統制ワーキンググループで検討しました『内部統制報告制度等の論点と提言』が発表されております。不肖、私が座長を務め、まとめるのにとても苦労をして、ようやく提出にこぎつけた報告書です。

商事法務2011年3月5日(NO.1925)のニュース欄にもその要旨が紹介されております。グループのメンバーにも大変ご苦労をかけた労作ですので、いろいろな方に読んでいただき、今後の内部統制報告制度の改善に役立てていただければと思っておりますので、ぜひご一読下さい。

なかでも、今回の研究で感じましたのは、取締役諸氏の内部統制報告制度の理解と評価がどうなっていくか、です。個人的には、ビジネスマンには評判がいつまでたっても芳しくないこの制度が、企業の財務報告の信頼性に係る内部統制の強化につながっていると思っており、昨今の海外子会社の不祥事の発見はまさに制度導入によって会社の統制が海外子会社まで適切に及んでいくときの一時的病理現象であり、PDCAのサイクルが回りはじめているポジティブな表れと思っております。

執行部門に権限委譲し迅速な意思決定を可能にするために必要な制度であるという認識には、なかなか至らないのが残念ですね。異論は多々あるでしょうが、長きにわたり企業不祥事と付き合っている私としては確信があります。

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