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2010年5月 1日 (土)

企業内弁護士の心構えは外部の弁護士も同じ

ロイヤーズ・マガジン最新号に私のインタビュー記事がのりました。にやけた写真が出ていて非常に気恥ずかしい限りですが、そこで、最後の部分に若い弁護士たちへのメッセージが載っています。字数の関係で十分趣旨が伝えられないので、若干いいたいことを補足しておきたいと思います。

インハウスロイヤーには、組織内のクライアントに対する問題解決能力が問われます。よくいわれることですが、単純に法律的にだめというだけでは評価されませんし、どうしたらクライアントが目的としていることができるかを一緒に考えて知恵を絞ることが必要です。これをさして、チームワークだとか、ソリューション・オリエンテッドだとか称されていますが、これは確かに大事なことです。

しかし記事からは落ちましたが、法的なリスクが大きい場合やコンプライアンス上のリスクが大きい場合はやはりそれを止めるということも大切です。チームワークだからと強調されて、過大なリスクをとってしまうような方向に組織を導くことは、組織内弁護士がリスク管理がその重要な機能であることから考えれば機能不全という評価となります。ビジネスを実現する方向で考えるが、法的リスクやレピュテーション・リスクを十分考慮し、バランスを絶妙にとることこそが理想的なあり方であると思います。

その為に必要な仕組みは「企業内弁護士」という本の中で私が書いている論文を参照していただければ幸いです。

しかし、企業内弁護士の心構えは企業内弁護士のものだけなのでしょうか。過去、弁護士がビジネス人から批判されていたことは、「法的にNoというだけ」「ビジネスを知らない」「本当に知りたいのはどうしたらビジネスができるかなのに、その解決方法は提示できない」ということではなかったでしょうか。だとすれば、これは外部の弁護士にも当然妥当することです。

結局、クライアントの活動と目的を十分理解すること、クライアントの課題に向けて解決方法を探ること、しかし大きなリスクがある場合にはそのリスクを指摘し、意見をのべることは内も外もかわらないのではないと思います。

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