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2010年4月 6日 (火)

ジェイコム株誤発注取消処理に関する損害賠償請求事件の考察(番外編)

昨年12月に、みずほ証券VS東証の事実関係について速報し、それに引き続き判決の争点と裁判所の判断について検討するつもりでしたが、忙しくなって、できませんでした。その間に金融商事判例とNBLに争点の検討が出てしまったので、もういいかと思っていたら、なんと、NBLの編集部名義の記事について疑惑があり、第三者委員会が立ち上がり(委員長は私が尊敬する久保利英明先生)、びっくりしていました。

その第三者委員会の調査報告書が公表されております。一読の価値があります。

これを読むと、NBL編集部の問題が深く取り上げられており、第三者委員会の結論も穏当なものであると思いますが、働きかけをした弁護士のほうの倫理の問題はどうなのか、という点が残ります。自戒をこめていえば、我々はどんな時代でもやはり高い倫理観を保持することが必要であって、当事者代理人が編集部名でニュートラルでないと受けとめられる記事を書き、それがあたかも編集部解説として権威ある雑誌にのるようなことは絶対にあってはならない、ということにつきるように思います。関与した弁護士にとっても、法律事務所にとってもとても不幸なことです。

とはいえ、この判決の論点についての控訴審の判断がこれによって影響を受けてはならないのであって、争点については今後も淡々と裁判所において主張・立証活動を期待します。私としては、事実関係の記述からお感じのとおり、判決に相当疑問をもっておりますが、論評は控えさせていただくことにします。

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