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2009年10月26日 (月)

たくさんの出来事がおきた3週間

しばらく時間があいてしまいましたが、個人的にはあまりにもたくさんのことが起こった3週間でした、すべてのことはさまざまな理由から書けませんが、とても印象が深い出来事が続いています。いくつか備忘として書いておきたいと思います。

私はある地方公共団体の包括外部監査人で、9月中旬から包括外部監査を開始しています。わが監査チームは、東京弁護士会と第二東京弁護士会の弁護士4名と公的団体の監査に経験豊富な公認会計士1名のチームです。今、監査チームは決定したテーマについて深堀の監査を進行させております。守秘義務の関係で内容についてはいえないのですが、我々が監査にはいるにあたり、仮説としてもっていた国と同様の矛盾をかかえていないかということが、調べるほど明らかになってきます。

おりしも民主党政権は無駄を省くとマニフェストに宣言していますが、巷ではすでに挫折しているという評論がちらほら。地方自治レベルにおりれば、国が無駄遣いしている公共事業や補助金等が実は地方自治体を通じてしてさまざまな団体に流れており、その団体が行っている事業は確かに有意義なものもあるものの、地方公共団体の職員の天下り先になっているーこんな構図があります。民主党の国レベルの無駄の削減はやるべきことなのですが、無駄が省かれた結果として地方公共団体レベルではさまざまな問題が起きることはまちがいなく、大都市圏でない地方ではかなり深刻な影響がでるであろうということは高い確率でいえそうです。九州の田舎に旅行して、その感を実に深くしました。一体、民主党はこれがわかっていっているのか、相当不安になってきます。手をつけなければならない重い課題ですが、それこそ4年間はまるまるかかりそうな課題なのです。

そんな仕事をしている間に、郵政民営化見直しの閣議決定、それに引き続く日本郵政の西川社長の辞任となりました。私はこれらが報道されたあとは、怒りでしばらく言葉がでないという状況になりました。

そうこうしている間に、我が国の貧困率が14.5%とメキシコ、アメリカに次ぐワースト3番手であり長い間発表されなかったという報道もなされ、一体、自民党政権は何をやっていたのかという別の怒りもこみあげました。

私の配偶者の田舎などにいって実感するのは地方の疲弊はすざまじいということです。これが小泉構造改革の負の遺産であるとすると、なんで政府は修正策をうたなかったのかという思いがしました。私はいまでも構造改革路線支持です。しかし、その中でセーフティネットの構築が相当失敗していたということは認めなければならず、それに対する政策修正をしなければならなかったことは認めなければなりません。しかし、郵政民有化を否定することはたいへんな過ちと信じているものです。産業が簡単に興らない地方の経済を何とかしつつ、構造改革をすすめることは難しい課題です。しかし、不効率を残せば、やがて大都市に暮らす者も地方で疲弊にあえぐ人々と同じ運命になることは否定できないと思っています。

こうしたうつうつとした気分でくじけそうになっておりましたが、週末にかけて素晴らしく気分を良くしてくれる出来事がありました。楽天がクライマックス・シリーズに出場したこと、死力を尽くして日本ハムと戦った札幌の3連戦であります。

楽天球団オーナー代行は私の親友であり誠実な男です。巷を騒がした野村監督の「解任騒動」の裏側は書けないものの、楽天球団がファン本位でさまざまなことをやってきたこと、選手の精いっぱいの努力(空回りしたものを含めて)、選手を奮い立たせるための野村監督の半分プロに徹したスタンドプレー、粘る楽天打線、劇的なスレッジのホームラン、楽天と日本ハム両選手の野村の胴上げなど、実にさわやかで爽快な週末でした。楽天は日本の野球をまた面白くしてくれました。そういった爽快さが気分を癒してくれました。

そして昨日は、バイオリンの庄司さやかさんと伴奏ピアノの岩崎淑先生のサロンコンサートを拝見することができ、とてもすばらしい体験をさせていただきました。あのような確信に満ちたすばらしい演奏はなかなかお目にかかれません。鳥肌がたつという瞬間が数回ありました。実に贅沢な空間でした。

こうしてアップダウンの激しい3週間が過ぎ、今週は落ち着いた仕事ができそうです。

TOSHI先生のブログで紹介された日経のシンポの議事録を本日読み、いろいろと考えました。内部統制関係では11月5日の日本内部統制研究学会のラウンドテーブルに向け、あらためて思うところがあります。本日の日経法務インサイドでは、私の発言が引用されており、ちょっとびっくりしましたが、そこに取り上げられているMBOの問題点を含めてよく勉強しなければならないことがてんこ盛りになっています。また、トライアイズ監査役はついに解任され、監査役と経営陣が対立したときの問題点についていかに監査役が無力かが浮き彫りにされましたが、これも企業ガバナンスについて深く考えさせられる出来事でした。

あれやこれや気持ちの上でも肉体的にも大忙しの3週間でしたが、また明日から思うことを目いっぱい発信していきたいと思います。

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