内部統制報告書の提出状況
金融庁が「平成21年3月決算会社に係る内部統制報告書の提出状況について」という記事で、内部統制報告書の提出状況、評価結果の記載状況について集計結果を発表しています。うかつにも本年7月7日に発表されていたものを見逃しておりました。以下は、時期に遅れたフラッシュ・レポートです。
提出状況ですが、内部統制報告書提出義務のある2,656社中、報告書を提出したのは2,653社とあるので、何と3社が内部統制報告書不提出です。どこの会社なのかは書いていません。たんなる遅延なのでしょうか。
また、内部統制報告書の提出義務がない会社であっても、17社が任意に内部統制報告書を提出しています。
内部統制報告制度について否定的な批判を述べているネットの論客たちは、任意提出した会社についてどう思われているのでしょうか。この方々からすれば、コストをかけてまでなにをものずきな、ということになるのでしょうか。
それはともかくとして、17社が任意提出したということについて、その動機には非常に興味がありますね。
評価結果については、内部統制を有効としたのは2,605社、重要な欠陥があり内部統制は有効でないとしたのは56社、内部統制の評価結果を表明できないとしたのが9社です。重要な欠陥を報告した56社中、事業年度の末日後に重要な欠陥の是正措置の内容及び内部統制報告書提出日までに是正されたと記載した会社が11社あったそうです。
また56社の内部統制報告書に対する内部統制監査報告書における監査人の意見は、55社が無限定適正意見、1社が意見不表明であったと報告されています。意見不表明があったという会社の会計監査人の報告の中身に興味があります。
また56社の財務諸表監査の意見は、54社が無限定適正意見、1社が限定適正意見、1社が意見不表明であったということです。
重要な欠陥を報告したのは全体の2.1%、意見不表明が0.3%に過ぎなかったのは、大方の予想を下回る数字だったわけですが、重要な欠陥を報告した会社、意見不表明の会社の財務諸表監査報告や監査役監査報告をおってみたいと考えております。そのことにより、今、話題になっている開示の統一と各監査のあり方がはっきりみえてくるのではないかと考えている次第です。
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