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2009年6月25日 (木)

内部統制監査報告における不適正意見又は意見不表明と適時開示

TOSHI先生のブログ記事「内部統制報告書の検討(その3-重要な欠陥ありとする適時開示事例)」に、東証1部の岩崎通信機が、「財務報告に係る内部統制の一部に不備があり、当社としては、重要な欠陥があるものとして報告書に記載することを(取締役会で)決議しました」とする適時開示を行ったことが紹介されています。

東証は今年の5月21日付けで、情報取扱責任者宛に上場部長の名前で、内部統制監査報告書に「不適正意見」又は「意見を表明しない」旨が記載されることとなった場合は、ただちにその内容の開示を上場規定で義務付けているので適切に対応しなさい、と注意喚起する文書を発出しています。

その文書を見ますと、「本開示は、上場会社が内部統制監査報告書を提出する際に広く周知し、財務報告に係る内部統制の継続的な改善努力を促すことを目的とするものであり、実務上は一般に、内部統制監査報告書受領後速やかに開示することが想定されます。」との注意事項が記載されており、開示事項については以下のとおり示されております。

  1. 監査法人の名称
  2. 内部統制監査報告書の内容
  3. 内部統制監査報告書の受領日
  4. 財務諸表の監査報告書における監査意見の別(無限定適正意見である場合はその旨を表示し、その他の場合は東証と相談すること)
  5. 会社の今後の対応
  6. その他投資者が会社情報を適切に理解・判断するために必要な事項

岩崎通信機の場合には、株主総会が明日の予定なので、前倒しに発表したということなのでしょうが、記載事項の4はプレスリリースに記載がありません。総会召集通知に添付された監査法人の監査報告書をみますと、無限定適正意見であり、その日付は5月19日ですから、これは単純に4の事項を適時開示の際に漏らしたということでしょうね。

岩崎通信機の適時開示やこの開示事項をながめますと、取引所の適時開示は内部統制報告書を補完する役割を果たしそうです。岩崎通信機の適時開示は4がかけていたとしても事情がわかって適切なものだと思いますが、「為替レートの換算(現地通貨リンギットからUSドル)業務の過程において「国際財務報告基準」の適用に重要な誤りがある」という点が、IFRSの勉強不足の私にはどういうことなのか理解できないので、勉強せなあかんと........( ̄Д ̄;;つ、つまりフツーの投資家には意味がわからないということで.....

以上、完全に自分の勉強のための備忘です。

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コメント

岩崎通信は、換算方法に誤謬があったということは四半期報告書に誤謬があったということか?

一般には、年度の換算を踏まえて四半期報告書のリビューを行うのが常識です。期中で指摘して年度では解決して問題がないようにするのが監査人の仕事です。
年度末まで放置されたことは問題です。監査人は何をリビューしていたのかも問題です。

日本の会計基準がややっこしくしているのが最大の問題ですが・・・
http://www.iwatsu.co.jp/ir/news/2009/090624.html

http://www.iwatsu.co.jp/ir/sec_report.html

https://www.asb.or.jp/asb/asb_j/documents/docs/zaigai/zaigai_s2.pdf

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