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2008年9月13日 (土)

XLの倒産と英国のDIPファイナンスの関係は?

ロンドンに今来ていますが、ついた翌日に2つのビッグニュースが飛び込みました。ひとつは英仏をつなぐトンネルの火事で、これは物流と旅行者に大きな影響を及ぼしているようです。

もうひとつは英国第三のホリディツァーオペレーターのXLが倒産手続に入ったというビッグニュースで、英国のテレビはこのニュース一色でした。というのも、海外旅行中の1万9,000人ものツァー参加者が足止めをくってしまったからです。

倒産法の視点から興味があるのは、倒産が燃料の高騰とファイナンスを受けられなくなったことから、と報道されている点です。1万7000人もの従業員を解雇したと報じられているXLの事業規模からすれば、日本的感覚では民事再生でDIPファイナンスがついて、飛行機が全部止まってしまうようなことはないのでは?と思われるのですが、どういうことだったのか興味が非常にわきます。

米国では航空会社がチャプター11に立て続けに入りましたが、このときもDIPファイナンスでオペレーションは継続していたと記憶しております。英国の倒産法はほんのさわりだけしか知らないので、DIPファイナンスもなく、いきなりadministration、つまり清算に入ったのはどうしてなのか?数週間かけて検討したと清算人のKrollの代表者がBBCで説明していましたが、この変の事情はあまり明らかではありませんでした。英国にいる間に理解したいと思います。

(追記)

Wikipediaを調べましたら、こう書いてありました。

The administrator must act in the interests of all the creditors and attempt to rescue the company as a going concern. If this proves impossible he must work to maximise the recovery of the creditors as a whole.

これが正しいとすれば、非DIP型の再生手続にみえますね。

また、足止めをくった旅行者は8万5000人だそうです。フロリダ、ギリシャ、カリブ海諸島などでバカンスに出かけた人々が帰る方法を探しているようで、帰りついた人はまだ少数にとどまっています。XLは自前のパッケージツァーを自前の航空会社で提供していました。航空会社のオペレーターの倒産の影響の大きさはすごい!

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