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2008年9月10日 (水)

内部統制の「重要な欠陥」と取締役の善管注意義務-頭出し予告編

財務報告に係る内部統制の「重要な欠陥」の意義については、本年7月の日本内部統制研究学会でも取り上げられ、実務的にも上場企業が内部統制構築から評価に入ってきている今の時期にとてもかなう、きわめて重要なトピックです。

このテーマについて、私は本年7月25日に一度講演をさせていただきました。そのときの準備で議論を整理して「いろいろ課題が多いな」と思ったのですが、上場企業の監査役として内部統制構築・運用を監査しなければならない立場でもあり、他人事ではすまないことになっておりまして、日頃から頭を離れません。

10月14日に『内部統制評価と「重要な欠陥」』というテーマで再度講演をすることになっておりますが、そのときまで先の講演以後、調べたことなど付け加えてお話をし、また参加者の方々と議論をしたいと思っておりますので、お時間のある方は是非お越し下さい。

さて、このスレッドのタイトルですが、これは「重要な欠陥」の意義が明確になったあと、さらによく検討しなければならないテーマです。これについて、最近、葉玉匡美先生が人気ブログ「会社法であそぼ。」で論じられています。

結論として、葉玉先生は、「重要な欠陥」、「記載される不備」、「記載されない不備」、「不備なし」という金商法の概念は、過失の有無とは直接の関係がない概念であり、せいぜい、重要な欠陥や不備を指摘されたことが、取締役の予見可能性を基礎付ける間接事実になるという程度のことであり、それをもって「重要な欠陥が善管注意義務になる」「重要な欠陥を是正する義務がある」という表現をするのは、法的には、不正確であるといわざるをえないとされております。

この葉玉説に対して私はやや異論があるのですが、明日からの海外出張のため、処理すべき仕事に追われていて、今これを書く時間がありません。タイトルだけの頭出しで申し訳ないのですが、自分に動機づけをするためにも、予告だけさせていただき、本日はご勘弁ねがいます。

(まだブログ立ち上げたばかりですから、期待される方もあまりおられないので、ほんとに「備忘」として書き込みました。)

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